1949年、おがくず(木屑)パウダー入り石ケンの製造販売を軸に「木鹸(モクケン)化学工業所」としてスタート。スクラブ効果で油汚れが簡単に落とせる手洗い石ケンは工場などで評判に。その販路を、当時まだ発展途上だった自動車業界に絞り、受注対応に備えた電話と、迅速な配達を可能にするオート三輪を導入。通信手段はハガキ、配送は自転車+荷台という時代での画期的な投資は、車社会の到来とともに右肩上がりの業績へとつながります。さらに新たな商材の開発にも取り組み、成長著しい化粧品部門を独立。1992年には社名を「株式会社モクケン」と改め、グローバル展開も視野にベトナム、上海、中国などに事業所を開設します。そして2007年、化粧品部門を担うコスモビューティーと経営統合。2008年には、子会社である株式会社メディコスにおいて「医薬品製造業許可」を取得しました。このように、洗剤から化粧品、医薬品まで幅広い分野を担い、さらなる発展をめざすため、「株式会社コスモビューティー」として新たな第一歩を踏み出しました。
キーワードは「OEM」。Original Equipment Manufacturerの略で、有名化粧品メーカーなどから受託して化粧品を製造することです。といっても単に注文されたモノをカタチにする会社ではありません。当社の独自性は“まだ世にない価値の創造”にこそあり。最先端の技術にアイデアや企画プラスしてクライアントに提案。ブームを追いかけるのではなく、時代をリードして自ら新たなヒット商品を続々と生み出しているのです。「コスモビューティー」として商品棚に並ぶことは少ないものの、ドラッグストアや百貨店でよく見かけるあの化粧品、あのヘアケアが、「実は当社が担当した製品」というのは茶飯事。その原動力は年間4,000件という業界トップクラスの試作品の数がバックアップ。また、最新の原料や海外の動向に対して常にアンテナを伸ばし、大学と提携して新成分の研究を進めるといった開発力にもあるのです。
たとえば、あるコンサルタント営業。入社1年目から海外の仲間と連携し、国境を越えた新商品を立ち上げ。たとえば、あるフォーミュレーター。社内コンペで同僚とサンプルを競い合い、見事に商品化をゲット。たとえば、あるプロダクト管理者。入社2カ月で手を挙げた新人が、ベテランが求められる部署に大抜擢。若手も先輩も上司も関係なし。当社に集ったのは「お客様を喜ばせたい」という想いを抱き、物怖じせずに突き進むチャレンジ精神旺盛な人材ばかり。この自ら考え、発信し、行動する姿勢が、数々のヒット商品誕生へとつながっています。もちろん、一人ひとりの「やってみたい!」を後押しする風土も万全。モノづくりを心から楽しみ、ポジティブシンキングで臨む――。未来を生み出す力はここにあります。
コスモビューティーの特徴のひとつが“ワンストップ制”です。企画・処方の開発・製造・充填に至るすべてを自社で完結。クライアント営業、研究開発、プロダクト管理者(製造・充填)それぞれがベクトルを同じくして、はじめて実現できる体制です。どの現場が機能しなくても、信頼される製品は生まれません。そうした責任感が社員を自ら大きく成長させる秘訣に。また、部署の垣根を越えて様々なメンバーとタッグを組むため、慣れ合うことなく、互いに切磋琢磨する環境も整っています。各現場のノウハウとともに、求められる自覚を育てる充実のOJTも完備。プロフェッショナル集団の1人として着実に歩むことが可能です。
東京および大阪のオフィスでは、ほぼすべての部署が仕切りのないワンフロアに同居。広い空間に営業も研究開発も隔たりなく、もちろん少し首を伸ばせば社長の席までが見わたせるオープンさ。こうした“壁のない”スタイルを採用した最大の理由は、機動力のアップ。商品開発は各部署の担当者がチームとなって取り組むことが多く、同じフロアで、しかも物理的な垣根をなくした顔の見える環境はコミュニケーションをスムーズに促し、フレキシブルでスピード感のある対応を可能にしました。研究チームから試作品のテクスチャーや香りの相談があれば、営業はお客様に確認して迅速にフィードバック。互いにフロアを自由に行き来して、絶妙のコンビネーションを発揮します。距離の近さは話しやすさも実現。商品の企画・提案・開発が一丸となった風通しの良いオフィスは、当社の自慢です。